Web行動心理学研究所 - Powered by infodex co.

Web行動心理学研究所は、ディスプレイ広告のパフォーマンスを向上させるため、株式会社インフォデックスが外部有識者の皆さんと共に運営している研究チームです。 ユーザーがWeb広告と接触して反応する際の「行動心理」について、基礎的な研究やテスト配信に基づいたデータの蓄積~公開を行っています。 ブログでは、マーケティングや広告制作に活用できそうな行動心理の紹介や、行動心理を適用したバナーを実際に広告配信をして広告効果を検証したレポートなどを掲載しています。

移転しました。

約1秒後に自動的にリダイレクトします。

つい「ポチッ」としてしまうWebデザインの秘密。ユーザーの注目を誘導する色使い

株式会社インフォデックス"

コンバージョン率を上げることはWebマーケターにとって最大のテーマ。数あるテクニックのなかで、ボタンの色を変えたらクリック数が何倍も上がった! 登録者数が増えた! という声を聞いたことはありませんか。
色が人の感情に与える影響力をご存知の方も多いと思いますが、単に色を変えるだけで反応が変わるのでしょうか?ユーザーがクリックしたくなる仕掛けは、もう一歩先をイメージしたところにあるようです。

人の注目を集める2つの方法―「フォン・レストルフ効果」

インターネットに慣れたユーザーたちの注目を集めるために、日常の中で人はどんなものに注目して生活しているかをシンプルに考えてみましょう。
人は目立っていると感じたものを無意識に見てしまうものです。例えば、飲食店のメニューの中に突然アニメキャラクターを見たとき、薄暗がりのバーで真っ赤なドレスをきた女性を見たときなど、違和感のある存在を1つ感じると、思わずそこに注目してしまいます。そしてそれは時間がたっても記憶に残っているもの。このように「他とは異なる感覚刺激を与えられると、人の記憶に残りやすい」ことを「フォン・レストルフ効果」といいます。

「フォン・レストルフ効果」を応用してユーザーの注目を集めるには、2つの方法があります。
1つは「対比」。他と比べて目立って「差がある」、「種類が異なる」「浮いている」などが該当します。見え方、聞こえ方などで際立った違いを表現し、差をつくることで、注目を集めることができます。
もう1つは「連想」。人は受けた刺激から自動的に何かを連想します。色で例えると、赤色は血や情熱を、黄色は警告を連想しやすい色といえます。またオレンジ色を見て美味しそうな果物を感じる人もいます。

Webデザインを考えるときには、目立たせたいものがその周りと比べて際立っているかどうか、そしてそのイメージから人は何を連想するかの両方を考えることです。「目立たせる」→「連想させる」という流れをつくれば、人の注目を誘導できるでしょう。

クリックしたい気分をつくる、アマゾンの色使い

株式会社インフォデックス"

カナダのあるWebデザイナーが、サイトの小さな変更の効果を確かめる実験を行いました。ランディングページに設定した「登録」ボタンの色だけを変えてみたそうです。1つは「緑色ボタン」、もう1つは「赤色ボタン」。背景はどちらも同じ薄い灰色に設定しました。そしてその結果、「赤色ボタン」のほうが「緑のボタン」より登録者数が34%も多かったそうです。

登録数に影響を与える暖色

Webデザイナーからすればこの結果はごく普通のこと。赤、オレンジ、黄色など暖色系ボタンを使えばクリック数が上がることはよく知られています。そんな常識をふまえ、さらに特定のボタンやリンクに誘導するためにはどうするかを考えるなら、答えは「対比と連想の効果を活かす」になるでしょう。

アマゾンの「カートに入れる」の色使い

実際に対比の効果を活用したWebサイトを見てみましょう。赤や黄色のボタンが目立っている場合、それは背景色のおかげといえます。例えば、ショッピングサイト、アマゾンの「カートに入れる」や「レジに進む」ボタンはオレンジ色で表示されています。このボタンはそれほど大きくはありませんが、背景の白い部分が広くスッキリとしているため見つけやすく、誘導に成功しています。Webサイトで、特定のボタンや売りたい商品など一点に注目を集めたいときは、周囲との顕著な対比をつくることがコツなのです。

本能が注目してしまう配色

人が何かに注目するとき、まず影響を受けているのは、色の「彩度」と「対比」だといわれています。例えば、鮮やかな赤色やオレンジ色は熟した果実の色をイメージしますが、それが美味しそうと思うかどうかは、背景の色次第です。背景が緑色の草や森だと果実が浮き上がって美味しそうに見えます。本能的に手に取りたくなるでしょう。逆に周辺が赤紫の葉だったら、果実は見つけにくく、食べたいとも思わないでしょう。人は本能に逆らいにくいため、色によって本能を刺激する連想が生まれると、この傾向は強まります。つまり食欲や性欲、もしくは身の危険や安心につながる連想が浮かぶことで、人は思わず反応してしまうのです。

「対比」と「連想」を活かして、コンバージョンへつなげよう!

人が何かを見たとき、その印象を色から感じているものです。背景に対して目立っているものは、見ようと思っていなくても目に飛び込んできます。あなたがWebサイトで何かを売りたい、目立たせたい、と思ったら、このようなフォン・レストルフ効果による「対比」と「連想」の流れを取り入れてみてください。適切な対比を使い、ユーザーの「欲しい」気持ちを喚起できたら、コンバージョン率はアップするでしょう。
色の対比をチェックできる便利なオンライン・ツールもあります。この<ダス・プランクトン>の対比ツールを使うとさまざまな色の組合せを確認できるので、ぜひ試してみてください。

参考:
ATTENTION「注目」で人を動かす7つの新戦略 ベン・パー著/飛鳥新社

Web行動心理学研究所 COPYRIGHT ©infodex CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED. http://www.infodex.co.jp/