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Web行動心理学研究所は、ディスプレイ広告のパフォーマンスを向上させるため、株式会社インフォデックスが外部有識者の皆さんと共に運営している研究チームです。 ユーザーがWeb広告と接触して反応する際の「行動心理」について、基礎的な研究やテスト配信に基づいたデータの蓄積~公開を行っています。 ブログでは、マーケティングや広告制作に活用できそうな行動心理の紹介や、行動心理を適用したバナーを実際に広告配信をして広告効果を検証したレポートなどを掲載しています。

「オシャレ」と「お洒落」の違いとは?表記を変えて印象をアップさせる方法


株式会社インフォデックス"

ウェブサイトや広告バナーを作る際、第一印象にどこまでこだわっていますか?

第一印象は消費者心理に大きく影響するため、サイトの構成や配色だけでなく、文字の表記にも注意したいところです。
今回は、漢字・ひらがな・カタカナを使い分けることで、ユーザーの心理にどのような影響を及ぼすのかを解説していきます。

要約文

ウェブサイトや広告バナーを作る際、ファーストビューにこだわる人は多いものです。配色や構成もちろんのこと、文字の表記にも気を付けたいところでしょう。今回は漢字・ひらがな・カタカナを効果的に使い、印象をアップさせるための方法を紹介します。

表記が与える印象を有効活用しよう

漢字・ひらがな・カタカナが持つイメージ

商品のタイトルや説明文に、漢字・ひらがな・カタカナのうち、どれを使えばいいか迷った経験はありませんか? 一般的には、漢字であれば固い印象、ひらがなであればやわらかい印象、カタカナであればスタイリッシュな印象を受けると言われています。

ひらがなを使った印象アップの方法

普通は漢字で表記するものに対し、あえてひらがなやカタカナを使用するという手法はよく見られます。

たとえば初心者向けのガイドブックであれば、「○○のきほん」のようにタイトルの一部をあえてひらがなで表記することで、閲覧者にやわらかい印象を与えることができます。これはウェブだけでなく、本やテレビでも使われている方法です。適した表記の選び方を知れば、商品の魅力を具体的に伝えられるでしょう。



日本心理学会で2015年に発表された論文では、「漢字含有率が減少すると、読み手にやわらかい影響を与える」と指摘しています。調査方法は、東京女子大学の学生120名に対して漢字含有率などが異なる数パターンの文章を提示し、印象に関する13項目を4段階で評価させるという内容でした。

また、漢字は大部分が直線、ひらがなは曲線によって構成されています。そのため、線や形など造形による心理的効果も、各表記から受けるイメージに影響すると考えられます。

「オシャレ」と「お洒落」はどちらを使うべき?

表記による心理効果を知るためにも、具体的な例を出して考えてみましょう。たとえば「おしゃれ」という言葉であれば、「おしゃれ」「オシャレ」「お洒落」の3パターンの表記が考えられます。

ファッション関係のウェブサイトを見ていくと、商品のイメージやターゲットの年齢・性別などに合わせて、表記の仕方を変えていることがわかります。

【広告に使われている表記の例】
・「オシャレになりたいなら黒スキニーから始めよう!」(Dcollection)
・「大人のお洒落をさらりと完成させる実力派」(osharewalker)
・「おしゃれをシェアしよう」(GU)


一般的には、ターゲットが若者の場合は「オシャレ」を、年齢が高めの場合は「お洒落」を利用する傾向にあるようです。

そして、ひらがなの「おしゃれ」は両方のターゲットに使われています。ただし、若者向けの商品でも大人らしさを宣伝する場合には、あえて漢字で表記することもあります。

文章のバランスに気を付けましょう

特定の表記をくりかえし使うと、意図しないマイナスイメージを閲覧者に与える可能性があります。表記を選ぶ場合は、全体的なバランスにも注意が必要です。漢字・ひらがな・カタカナを上手く組み合わせて、読みやすさにも配慮しましょう。同じ文章でも、表記のバランスを変えると、次のように印象が変わります。

  1. この商品は、バッグだけでなく財布としても使えるアイテムです。カードや携帯電話も入る、使いやすいサイズです。
  2. この商品はバッグだけでなく、サイフとしてもつかえるアイテムです。カードやけいたいでんわもはいる、つかいやすいサイズです。

1は漢字を適度に入れた文章。2はひらがなとカタカナのみの文章ですが、後者は子どもっぽい印象を受けますよね。人によっては読みにくく感じるでしょう。表記による心理効果を狙う場合は、文章内における漢字・ひらがな・カタカナのバランスにも気を付けたいところです。

表記はターゲットの年齢層や商品イメージを意識して

画像や配色だけでなく、文字もデザインの一つです。ターゲットの年齢層や商品イメージを意識しながら、適切な表記を選びましょう。表記を変えるだけでも、第一印象に差が出ます。ただし、その場合には表記を変更することで文章が読みにくくなっていないか、バランスを考える必要があります。

参考:漢字含有率と漢字連続長が文章の印象に与える影響 | 日本心理学会

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