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Web行動心理学研究所 - Powered by infodex co.

Web行動心理学研究所は、ディスプレイ広告のパフォーマンスを向上させるため、株式会社インフォデックスが外部有識者の皆さんと共に運営している研究チームです。 ユーザーがWeb広告と接触して反応する際の「行動心理」について、基礎的な研究やテスト配信に基づいたデータの蓄積~公開を行っています。 ブログでは、マーケティングや広告制作に活用できそうな行動心理の紹介や、行動心理を適用したバナーを実際に広告配信をして広告効果を検証したレポートなどを掲載しています。

【文脈効果】シメのラーメンはナゼ食べたくなるのか?

行動心理

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仲間とワイワイお酒を飲んだ後のラーメンって、お昼に食べるラーメンとは別物な感じがしませんか?なぜか映画館ではポップコーンを食べてしまいませんか?普段は全然食べないのに!
こういう現象も、行動心理学の世界ではきちんと研究されていて、「文脈効果」という名前がついています。

私たちが普段「ついつい」「無意識に」、シメのラーメンに至っては、夜中にこんなコッテリしたもの「やめた方がいいとわかっていながら」やってしまうことなのですから、これをマーケティングに活用すれば効果絶大です!さっそく活用法を探ってみましょう。

文脈効果とは

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前後の刺激の影響で、対象となる刺激の知覚が変化する心理現象を文脈効果と言います。飲んだ後のシメのラーメンや映画館のポップコーンなど、そのもの自体は通常の生活で購入するものと大きな違いはありませんが、置かれている環境や演出によって食べたくなったり、買いたくなったりするあの現象のことです。

マーケティングでは、環境や見せ方を工夫することによって、顧客が製品やサービスに対しての価値を通常よりも良く感じさせたり、高品質に見せるための工夫として活用されています。
実用的な例として挙げられているのは、下記のような状況です。あなたはどちらのケーキを美味しそうに感じますか?


  • Aの場合
    陶器のお皿と銀のフォークで出された場合
  • Bの場合
    紙皿とプラスチックのフォークで出された場合

価値観は人それぞれですが、多くの人は、Aの陶器のお皿と銀のフォーク出だされた方が美味しそうだと感じてしまうのではないでしょうか?紙皿とプラスチックのフォークでもケーキは美味しく食べられるのに!ケーキというモノ自体は同じなのに! 陶器のお皿と銀のフォークという周辺の情報を工夫することで、BよりもAの方が価値があるように感じさせているのです。

文脈効果の広告活用例

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この文脈効果は画像バナーやテキストバナーなどの広告物でも多く活用されています。いくつか例をご紹介いたしますので、広告制作にぜひお役立てください。

【例1:紳士服】
英国紳士が愛したネクタイです。

ネクタイ自体はよくあるデザインのネクタイでも、英国紳士という良いイメージを持った文言をつけることで質が高いイメージを与えることができます。

【例2:旅館】
京都祇園の旅の宿で、非日常を。

旅館そのものには全く触れておらず立地の情報しかありませんが、「京都祇園」という歴史や格式を感じさせるイメージにつられて、旅館にも良いイメージを持ってしまいます。

【例3:健康食品】
濃度7ppmを実現した水素水

「濃度7ppm」がどういう意味かわからなかったとしても、具体的な数値と専門用語があるだけで箔がついて、「科学的な根拠のあるスゴイ商品」に見えてきませんか?

まとめ

文脈効果の活用方法、いかがだったでしょうか。かなり取り入れやすい心理現象ですよね。

逆に言うと、どんなに良い商品でも、周辺の情報を工夫しないと商品の良さが伝わらないということですよね。これは気をつけないと!

そして、商品の価値以上に「盛った」見せ方をすることで、顧客をガッカリさせてしまうことも有り得ます。顧客との信頼関係がなくなってしまったら元も子もありませんので、こちらも気をつけつつ、文脈効果を活用してみてくださいね。


著:Web行動心理学研究所 諸永


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